世界中にホテルを展開する「IHG」の無料会員サービス「IHGリワーズクラブ(IHG Rewards Club)」。
IHGリワーズクラブの会員サービスやキャンペーンをうまく活用することにより、低コストで最大限のホテルライフを楽しめるようになります。余すこと無く活用できるように、特典や会員制度について、ポイントの貯め方や使い方など、たっぷり解説したいと思います。
IHGの会員制度
まずはIHGリワードクラブの会員サービスや特典の概要から解説していきます。
IHGのホテルブランド
IHG(Intercontinental Hotels Group/インターコンチネンタル ホテルズ グループ)は、世界100カ国・9ブランド、合計5,000を超えるホテルグループです。
- インターコンチネンタル
- ANAクラウンプラザ
- ホテル インディゴ
- ホリデイ・イン
- ステイブリッジスイーツ
- キャンドルウッドスイーツ
- EVENホテルズ
- HUALUXE
- キンプトンホテルズ
日本国内では、インターコンチネンタルやANAクラウンプラザが馴染みがあります。また2006年にANAとのジョイントベンチャーとして「IHG・ANA・ホテルズグループジャパン」を発足し、北海道に5施設、東北・北陸・甲信越に5施設、関東に5施設、中部に1施設、近畿に5施設、中国・四国に5施設、九州・沖縄に5施設のグループホテルがあります。
「IHG」と「IHG・ANA」ウェブサイトの違い
公式ホームページは、グローバルを扱う「IHGウェブサイト」と、国内ホテル専用の「IHG・ANAウェブサイト」の2つ存在し、扱うプランが異なる場合があります。国内はIHGとANAのジョイントベンチャーで運営しているということもあり、ANA会員は「IHG・ANAウェブサイト」で特別料金&優待があります。
IHGの会員制度と特典
IHGの会員ランクは、4つに分かれています。年間宿泊数またはエリート資格対象ポイントに応じて、ステータスを獲得できます。
- クラブ(Club)
- ゴールドエリート(Gold Elite)
- プラチナエリート(Platinum Elite)
- スパイアエリート(Spire Elite)
▽IHGステータス別特典一覧▽
クラブ | ゴールド | プラチナ | スパイア | |
獲得のために必要な年間宿泊数 | 10 | 40 | 75 | |
エリート資格対象ポイント | 10,000 | 40,000 | 75,000 | |
ポイントまたはマイルの獲得 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
会員専用料金(Your Rate) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
チェックアウト時間の延長 | ◯ | ◯ | ◯ | |
会員専用の電話カスタマー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
無料宿泊特典 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Reward Nights Count Towards Elite Status | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
無料ネット接続 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ポイント有効期限なし | ◯ | ◯ | ◯ | |
プライオリティチェックイン | ◯ | ◯ | ◯ | |
ボーナスポイント | 10% | 50% | 100% | |
エリート繰越宿泊 | ◯ | ◯ | ||
無料客室アップグレード | ◯ | ◯ | ||
客室保証 | ◯ | ◯ | ||
ステータス獲得・更新時に特別選択式特典 | ◯ | |||
ハーツGOLDプラスリワーズ 5スターUPグレード | ◯ |
「レイトチェックアウト」はトラベラーにとって嬉しい特典です。ホテルにより異なりますが、レイトチェックアウトを14時まで受け付けてくれる場合があります。(空き室状況等の理由により、レイトチェックアウトできない場合があります。予約時に確認してください。)
IHGの会員特典は、無料客室アップグレードの可能性がある「プラチナエリート」以上になると、特典内容が圧倒的にグレードアップします。
エリート繰越宿泊・・・プラチナエリートまたはスパイアエリート会員は、ステータス取得に必要な日数を越える宿泊実績がある場合に、超過分を翌年のステータス達成に向けて繰り越されます。
ステータス獲得・更新時に特別選択式特典・・・スパイアエリートを取得したときに、「25,000ボーナスポイントの獲得」または「友人や家族にプラチナエリート(1年分)進呈」を選ぶことができます。
IHGの会員料金(YOUR RATE)

※料金一例
YOUR RATE(会員専用料金)で予約すると、会員ランクに応じた特典を獲得できます。
IHG公式サイト・アプリの会員専用料金なら、宿泊料金が最大5%オフで予約できます。また会員向けのキャンペーンも不定期で実施されており、値引率が高い特別価格になります。
一例として、上の写真のプランの場合通常27,200円ですが、YOUR RATEは10%OFFの24,480円となっています。
IHGのベストプライス保証
IHGの公式サイトから直接予約すると、ベストプライスが保証されます。
予約から24時間以内に他サイトにて、ホテル、客室タイプ、日程など条件が同じ場合でさらに低い料金を発見したら、保証の申請をしましょう。申請が認められると、低料金に合わせた上で、初日の宿泊料を無料にしてくれます。
ベストプライス保証は、中国、マカオ、香港、台湾にあるIHGホテルには適用対象外です。詳しい利用条件は、申請フォームのページにてご確認ください。自分で判断が難しい場合も申請し、IHGからの回答を待つと良いでしょう。(申請フォームはこちら)
IHGポイントを貯める
IHGの公式サイトから、YOUR RATE(会員料金)で予約することで、ポイントを獲得できます。
IHGの公式キャンペーンを活用する
IHGはボーナスポイントを獲得できるキャンペーンを頻繁に行っているので、キャンペーンページをチェックしましょう。例えば、2017年実施されている「OTA book direct2017キャンペーン」、「スピードアップキャンペーン」を適用すると、1回目の宿泊で15,000ポイント以上も獲得可能です(共に期間限定です)。
【 参考記事:IHGホテルに3泊して2泊無料にする方法 】
IHGホテルに宿泊してポイントを貯める
IHGの公式サイトやアプリから予約すると、1USドルごとに10ポイントを獲得できます。(一部のブランドホテルは1ドルあたり5ポイント)
またポイントの代わりに、提携航空会社のマイルを貯めることもできます。ほとんどの航空会社をカバーしています。
例えば、ユナイテッド航空のマイルを貯める場合、インターコンチネンタル、クラウンプラザ、ホリディインなどの宿泊で、1USドルごとに2マイルを獲得できます。(一部のブランドホテルで獲得マイルが異なります)
また、ANAマイルを貯める場合は、1滞在につき300〜500マイル貯まります。
マイルを貯めるには「マイアカウント」⇒「加算の指定」と進み「マイル」を指定します。
IHGポイントを購入する
IHGリワーズポイントは1年間に最大60,000ポイントを購入できます。1度に26,000ポイント以上を購入すると、おトクな単価になります。
▽通常時のポイント価格表▽
購入ポイント | 1,000ポイント当たりの価格 |
1,000〜10,000 | 13.5米ドル |
11,000〜25,000 | 12.5米ドル |
26,000〜60,000 | 11.5米ドル |
購入するならキャンペーンのときに購入しましょう。IHGは最大100%のボーナスキャンペーンを割とよく実施しています。
1ドル110円時に26,000ポイント以上を購入した場合、1ポイント当たり1.26円です。100%ボーナスキャンペーンのときに購入すると、単純にポイントが倍になるので、1ポイント当たり0.63円となります。
IHGポイントの使い方
貯まったIHGポイントは、主に無料宿泊特典や、上級会員の取得(後述します)に使えます。
IHGポイントの有効期限
IHGのポイントは過去12ヶ月の間に1度でも獲得や交換の実績があれば失効しません。またゴールドエリート会員以上であれば、ポイントは無期限です。
IHGポイントを無料宿泊に使う
貯めたポイントは無料宿泊特典に交換できます。
特に宿泊料金が高騰しがちな週末や直前予約、イベントや連休の宿泊に使うと、ポイント価値を最大化できます。
▽日本国内ホテルの無料宿泊特典に必要なポイント▽
ホテル | 必要ポイント |
10,000 | ANAクラウンプラザホテル釧路
ANAホリデイ・イン仙台 ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ 松山全日空ホテル |
15,000 | ANAホリデイ・イン金沢スカイ |
20,000 | ANAクラウンプラザホテル成田
ANAホリデイ・イン札幌すすきの ANAクラウンプラザホテル稚内 ANAクラウンプラザホテル新潟 ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋 ANAクラウンプラザホテル岡山 ANAクラウンプラザホテル宇部 ANAクラウンプラザホテル長崎 ANA ホリデイ・イン リゾート 宮崎 |
25,000 | ANAクラウンプラザホテル大阪
ANAクラウンプラザホテル千歳 ANAクラウンプラザホテル富山 ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー |
30,000 | ANAクラウンプラザホテル京都
ANAクラウンプラザホテル金沢 ANAクラウンプラザホテル広島 ホリデイ・イン大阪難波 |
40,000 | 札幌全日空ホテル |
50,000 | ANAインターコンチネンタルホテル東京
ANAインターコンチネンタル石垣リゾート インターコンチネンタル 東京ベイ ヨコハマ グランド インターコンチネンタル インターコンチネンタルホテル大阪 ストリングスホテル東京インターコンチネンタル |
60,000 | ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート |
ポイント購入金額がキャンペーン時で、1ポイント=0.63円になるので、1ポイント1円以上の価値になるような使い方が望ましいです。

※一例/ANAクラウンプラザ熊本ニュースカイ
上のキャプチャは、「ANAクラウンプラザ熊本ニュースカイ」に8月5日(土)に宿泊する場合のものです。現金ですと23,028円ですが、ポイントを使うと10,000ポイントで無料宿泊特典と交換できます。この場合、1ポイント=2.3円となるので、ポイントを宿泊特典に交換する価値があるといえます。
ポイントブレイク/5,000Ptで宿泊OK
IHGホテルの「PointBreaks」は、たった5,000ポイントで無料宿泊券に交換できる注目の制度です。ただし、人気のホテルはすぐに完売となり、リストから削除されるので、公開されたら早めの予約が吉。
またポイントブレイクを使っての同じホテルへの宿泊は1期間中2泊まで、ポイント付与対象ではありませんが、会員ステータスのための「宿泊数」にはカウントされます。
ポイント&キャッシュ

※一例
ポイントとキャッシュを組み合わせて無料宿泊特典に交換できます。ポイントが足りない場合に重宝します。
例えば、上の画像のような料金プランの場合、
- ①30,000ポイント
- ②25,000ポイント+40ドル
- ③20,000ポイント+70ドル
を選べます。「③」であれば、10,000ポイントが70ドルという計算なので、通常のポイント購入よりお得なレートです。このような場合は、全てポイントで支払うのではなく「ポイント&キャッシュ」を利用したほうが賢いと言えるでしょう。
その他のIHGポイント使いみち
ポイントをマイルに交換したり、ショッピング、ギフトカード、電子書籍、ゲーム、レンタカー、航空券などに交換できます。レートが悪いため、あまりお勧めしません。
IHGの上級会員のなり方
IHGホテルをメインに使うなら、上級会員を狙いましょう。IHGでは、ステータスマッチを認めていませんので、上級会員になる方法は限られます。
計画した上で実行すれば、目的のステータス到達までの時間と費用を抑えられるでしょう。
ボーナスポイント パッケージ
上級会員が得られる10〜100%の「ボーナスポイント」は、エリート資格積算対象外ですが、「ボーナスポイント・パッケージ(BOUNUS POINT PACKAGES)」のポイントは積算対象です。
「ボーナスポイント・パッケージ」は、宿泊料金にいくらかプラスするとエリート資格積算対象のポイントが獲得できます。プランはホテルにより異なりますが、”1滞在で5,000ポイント”などのプランがあり、上級会員資格を狙っている方は要チェックです。
インターコンチネンタル アンバサダーに入会する
「インターコンチネンタル アンバサダー ホテル ロイヤリティ プログラム」(初年度200ドルまたは32,000ポイント、更新時150ドル〜 または24,000ポイント〜)に加入することで、
- ウィークエンド無料宿泊券(週末2泊目無料)
- インターコンチネンタルでの客室アップグレード保証
- レイトチェックアウト(16時まで)
- ウェルカムギフト
- IHG「ゴールドエリート」資格の獲得
など沢山の特典があります。
IHGの「ゴールドエリート」も獲得できるので、「チェックアウト時間の延長」などの会員特典を享受できるようになります。IHGのプラチナエリートになる場合は、ゴールドから宿泊またはポイント実績を積み上げなくてはなりません。
一方、インターコンチネンタルでは「アップグレード保証」などの価値ある特典が受けれるので、インターコンチネンタルを利用する人は加入すると良いでしょう。
まとめ
IHGリワード会員には無料で入会することができ、ゴールドエリートになればレイトチェックアウト、プラチナエリートになれば客室アップグレードなどの特典を獲得できます。インターコンチネンタルをよく利用する方なら「インターコンチネンタルアンバサダー」に入会するのも良いでしょう。
IHGのポイントを貯めるには、ポイントボーナスキャンペーンをうまく活用しましょう。ポイントの使い方としては、ポイントブレイクが狙い目です。
ステータスの獲得には「ボーナスポイントパッケージ」でホテルの予約をしましょう。
公式サイトからホテルを予約をする場合、キャッシュバックサイトを利用しましょう。キャッシュバックサイトを経由することで、宿泊料金の6〜10%のキャッシュバックを受けることが出来ます。
>>>キャッシュバックサイトについてはこちらで詳しく解説しています
⇒IHG・ANA・ホテルズグループジャパン公式サイトはこちら