クルーズ旅行は1泊あたり1万円程度から楽しめます。そのため、欧米では温泉旅行のような気軽さからクルーズ旅行が人気です。
日本でも近年、テレビCMやネット広告でも日本発着の格安クルーズが紹介され、人気急上昇中です。日本人のクルーズ人口が増えたほか、日本に寄港するクルーズ船も右肩上がりで増え続けています。
これまでは日本人にはあまり馴染みがなく、僕自身も「クルーズ旅行は高いイメージ」がありましたが、いざ調べてみると、全くそんなことはありませんでした。
相場の半額以下でクルーズ旅行を予約した経験から、格安にクルーズ旅行を予約する方法や、クルーズ旅行のメリット、デメリット、利用するにあたって気になる点などを解説します。
旅行記|地中海クルーズに行ってきました
僕たちは新婚旅行で世界一周する際に(参考:マイルでファーストクラス世界一周新婚旅行)憧れであったクルーズ旅行を調べはじめました。
バルコニー客室で6泊7日497ドルと1泊1万円以下

※ベストワンクルーズでバルコニー付客室を予約
大手旅行会社を3社周りましたが、地中海クルーズ(アドリア海・エーゲ海)は提案された中で一番安いものでもバルコニー客室は1,500ドルでした。予算オーバーでしたので自分でインターネット調べたところ、日程と予算が合うものを見つけることができました。

※僕たちが7日間過ごしたお部屋がこちら
MSCムジカ(イタリアのブリンディジ発、ベネツィア着)6泊7日で、1人497ドル、別途ボートチャージ130ドル(港湾税+政府諸税)の合計627ドル(=71,500円)でした。無料で朝食を届けてくれるといったサービスがある「ファンタスティカ」という中間グレードです。(※投稿時点の情報です)

※ファンタスティカの朝食デリバリー。部屋のバルコニーでいただく朝食は最高です

※停泊中のMSCムジカ。世界遺産の街、コトルにて
クルーズ旅行のメリット・デメリット
クルーズ旅行に参加する前に、クルーズ旅行のメリットやデメリットをお伝えします。
メリット①オールインクルーシブ
クルーズ船の多くはオールインクルーシブ。宿泊費・食事・エンターテイメント・アクティビティなど、ほとんどの料金が含まれています。
含まれないものは、ドリンク代、有料のレストランやバー、ランドリー、ボートチャージ、寄港地観光代金、チップくらいだと思います。
僕たちの場合、自由に利用できるバイキング会場が20時間営業しており、ディナーはちゃんとコースで提供されたので食事にも困らず、ショーやプールもあったので、退屈する暇もお金を使うところもありませんでした。食事の際にスパークリングウォーター(1L約300円)を頼んだのと、船上で徴収されるチップ代くらいでした。1人1万円程度の出費で済みました。
お酒をよく飲む方は、ドリンクパッケージを申し込んでおくと、定額で飲み放題になるので安心です。
メリット②荷物を持って移動しなくても周遊できる
大きな荷物を持っての移動は本当に大変ですし、毎回のパッキングも相当な労力が必要です。
一度クルーズ船に乗ってしまえば、パッキングの必要もなく、寝ている間に次の目的地へ移動でき、リュック一つで寄港地周辺を観光できるのは、快適そのものでした。時間的な効率もいいですね。
メリット③子どもは無料
これには僕も驚いたのですが、大人2名と同室の場合、コスタやMSCの船は11歳までの子どもは無料です。時期や利用する船にもよりますが、17歳までの子どもが無料になることもあります。(湾岸税はかかります)
ファミリーには超おすすめです!

※ディナーは好きなものを好きなだけ選べます
デメリット①観光に制約がある
僕たちが一番のデメリットに思えたのは、寄港地の観光時間です。時間が決められているので、行動範囲が限られています。もう少しゆっくり観光したいなーと思うことはしばしば。
気に入った観光地は、またの機会にゆっくり行きましょう!
デメリット②キャンセル料金が発生するのが早い
クルーズ旅行は1年以上も前から予約を受付していますが、正式予約したあとはキャンセル料がかかる場合がほとんどですので、申込前にキャンセル規定についてはしっかり確認しておきましょう。
キャンセル料の目安は、出港日の2ヶ月前で20%程度、1ヶ月前で50%程度、5日前だと100%です。
デメリット③外国船では基本的に英語
デメリットにあたるかどうかは分かりませんが、外国船の場合、イベントやショーで使われるのは基本的に外国語です。といっても、相手はプロです。言語が分からなくとも、しっかり楽しませてくれます。
国内出港のクルーズ船、日本人のコーディネーターや日本人が多く乗船している場合は、案内などは日本語でも行われる場合があります。

※毎日レポートが届けられます。日本語スタッフが乗船していたので、日本語でした。
海外・国内クルーズを格安で申し込む方法
私は10月の地中海クルーズ(アドリア海・エーゲ海)に相場の半額で参加することができました。その経験を元に、お得にクルーズ船を予約する方法をお伝えします。
大手旅行会社は割高だけど安心
大手旅行会社からもクルーズ船と航空券、宿泊、送迎がセットになったプランが販売されていますが、少々割高です。
これらを個別に自己手配すれば費用はおさえられますが、飛行機を含む公共機関の遅延などのトラブルなど、何かあった場合は自分で対処しなければいけません。
一方で大手旅行会社で申し込めば、基本的には旅行会社が対応してくれます。旅行に慣れていない方は、大手旅行会社に任せるのが安心でしょう。
僕は、最初にクルーズ旅行の情報収集と見積もりのため、JTBのクルーズ旅行、
日本旅行のクルーズ旅行、
H.I.S.のクルーズ旅行を取扱う店舗に行きましたが、イタリアとギリシャの島々を巡る「地中海クルーズ(アドリア海・エーゲ海)」は、冒頭でもお伝えした通り、クルーズのみでも1,500ドル以上で予算オーバーでしたので、別のプランを探すことにしました。
ベストワンクルーズのツアーは初心者にお勧め!

※ベストワンクルーズ一例
H.I.S.のグループ会社「ベストワンクルーズ」が販売するパッケージツアーは日程が合えばお得です。
上の画像は、ベニスまでの航空券と内側客室のクルーズがセットになったツアーの最安値(上記料金にクルーズ湾岸税2.1万円、航空券燃油サーチャージ2.9万円が別途必要)ですが、税金を含めても20万円程でクルーズ旅行が実現します。クルーズだけの申込であれば、ドリンクパッケージ込でも10万円程からあります。
空港からホテル、港までは自己手配(有料で頼むこともできます)が必要ですが、クルーズの手配を日本語でやり取りできるのは安心です。
ベストワンクルーズは下の画像のような国内クルーズも格安販売しています。

※ベストワンクルーズ一例/国内クルーズもお得
【 ベストワンクルーズ公式サイトへ 】
航空券は自己手配をしてクルーズだけを申し込む
僕たちは、マイルで世界一周航空券を発券したので、クルーズだけをベストワンクルーズで手配しました。(詳しくはマイル部にて)
航空券がマイルや自己手配で安く手に入るなら、クルーズだけを申し込みましょう。ショートクルーズなら100ドル台、1週間のクルーズでも300ドル台からベストワンクルーズでも販売されています。
値段重視の方は、ベストワンクルーズのサイトで、プランを検索で絞り込んで探してみてください。僕たちのような破格のプランが見つかると思います。
実はこのベストワンクルーズ、あまりネットでの評判はよくありません。
ネットの評判にある通り、出発前の必要書類が間際になっても届かなかったので、こちらからアクションしました。ですが、こちらからのアクションに関してはきちんと返事があるので、問題ありませんでした。
【 ベストワンクルーズ公式サイトへ 】
英語が得意な方は海外サイトで格安予約
僕たちは、初めてのクルーズ旅行だったので、ベストワンクルーズを選びましたが、万が一トラブルがあった際も英語で交渉できるなど自信がある方は、海外のクルーズ予約サイトを利用してもよいでしょう。
クルーズ旅行者に聞いたところ「クルーズダイレクト」は評判もよく、お勧めです。
僕たちは世界一周途中にマイアミを訪れる機会があったので、カリブ海クルーズを探していたのですが、7泊8日が300ドル台の破格料金でありました。友人との約束が入ってしまい申込には至りませんでしたが、次はカリブ海クルーズを狙っています。
ただし、プロモーションによっては「米国・カナダ在住者限定」などの規約もあったので、しっかりと確認した上で利用してくださいね。
早期予約か直前予約がお得
クルーズ旅行の予約は、早期予約か1〜2ヶ月前の直前予約だと、目玉プランに出会えます。繰り返しになりますが、キャンセル料金には気をつけてください。
また天候が悪化すると、スケジュールが大きく狂う可能性があります。クルーズ旅行は季節も重要なポイントです。
<参考>
地中海のベストシーズン・・・4〜10月
カリブ海のベストシーズン・・・11〜4月
各種税金とチップ料金に注意
クルーズ料金には、ボートチャージ(港湾税+政府諸税)が別途かかるので、総額で確認するようにしましょう。ボートチャージは船会社やルートによって異なります。
チップは基本的には船上精算です。船会社にもよりますが、大人1泊1人あたり10ドル(=1,100円)前後が相場です。船の上ではチップのことについて考えなくて良いのはいいですね。
クルーズ旅行に行く前にチェック!
クルーズ船のドレスコードについて

※フォーマルナイトのレストランの様子
一般的なクルーズでは1週間に2回程「フォーマルナイト」があります。フォーマルナイトではドレスコードが指定され、短パンやサンダルでは入場が断られると言います。僕は「ドレスコード」で一番悩みました。
本来であればお洒落をするのですが、世界一周中のため革靴は荷物になるので、持っていきたくなかったのです。郵送しても良かったのですが、送り先はイタリア。面倒だし、費用もかかるので、黒のトレッキングシューズでファーマルナイトに参加しました。
インターネットには情報が少なかったのですが、「カジュアル船」の場合は、そこまで気にしなくてもいいようです。男性なら「ジャケット+シャツ+ネクタイ+パンツ+靴」、女性なら「ワンピース+靴」で大丈夫でしょう。
もちろん、タキシードやドレスでお洒落を楽しんでいる方もいらっしゃいました。個人的には、センスの良い出来る限りのお洒落をして、フォーマルナイトに参加することをお勧めします。
クルーズ寄港地でのオプショナルツアー
クルーズ寄港地毎にオプショナルツアーの申込がありました。船会社主催のツアーは、観光客価格で割高です。
僕たちが参加した地中海クルーズの場合は、船を降りてからでも自己手配で可能なものばかりでした。価格も船内で申し込むよりも、半額以下で済むことが分かったので、一度も利用しなかったです。
もちろん、船会社主催の場合は、船の出発に間に合わなくても待ってくれると思いますが、自己手配した場合は自己責任にはなるので、十分に気をつけてください。
ネット環境はあったほうが便利
僕はヨーロッパで使えるSIMカードをスマホに挿して使っていましたが、観光地の情報を調べたりするのに、ネット環境はあったほうが良いでしょう。
港でもwi-fiが使えることがありますが、一度に数千人が降りるので、繋がったとしても回線混雑により遅いです。
wi-fiルーターが一台あれば、複数台接続できますし、停泊中の船内でも使えるので便利ですよ。
まとめ

※寄港地のサントリーニ島
クルーズ旅行のメリットやデメリット、お得に予約する方法などを紹介しました。
価格よりも安心重視の方は大手旅行会社を、旅行に慣れている方や価格重視の方はベストワンクルーズ、英語に自信のある方はクルーズダイレクトで、ご自身の目的にあったプランを探してみてくださいね。小学生は無料で乗れるクルーズもあるので、ファミリーの方は必見です。
クルーズの申込では、キャンセル規定に注意し、申し込むようにしましょう。
【 ベストワンクルーズ公式サイトへ 】
追記:クルーズ会社のホームページで、セールプランを見つけるのもお勧めです。クルーズは富裕層向けというイメージがありますが、1泊1万円前後のプランが見つかります。さきほど、ロイヤルカリビアン社のホームページを訪れたところ、13泊で5万円台という破格のプランも掲載されていました。(※投稿時点)